大連で、世界初となる船舶用グリーンアンモニア燃料の補給実施(中国)

世界初の船舶用グリーンアンモニア燃料補給が大連で実現

中国遠洋海運(COSCO SHIPPING)傘下の中石化中海船舶燃料供応が7月25日、遼寧省大連市で世界初となる船舶用グリーンアンモニア燃料の補給を実施した。補給対象は5,500馬力のアンモニア動力港湾作業船で、この取り組みにより大連港は世界で初めてバイオ燃料、グリーンメタノール、液化天然ガス(LNG)、グリーンアンモニアの4種類の船舶用代替燃料すべての補給能力を備える港となった。

100%グリーン電力製造によるバリューチェーン実現

今回補給されたグリーンアンモニアは中国の内モンゴル自治区から調達され、100%グリーン電力で製造されている。「グリーン電力によるアンモニア製造→グリーンアンモニア輸送→燃料補給→船舶運航」という完全なバリューチェーンを実現した。卓越したライフサイクルアセスメント(LCA)により国際持続可能性カーボン認証(ISCC PLUS)を取得し、さらに国際的な検査機関ビューローベリタスの再生可能アンモニア認証を世界で初めて獲得した。

中国初のアンモニア動力船とコア技術

燃料補給を受けた港湾作業船は中国初のアンモニア動力船で、自主開発によるアンモニアデュアルフューエルエンジンや、アンモニア燃料供給システム、アンモニア燃料タンクなどのコア設備を搭載している。主甲板の両側に配置された2基の全圧式アンモニア燃料タンクは燃料の主機関への安定供給を可能にし、アンモニアエネルギーの最大代替率は91%に達している。

大連市におけるグリーン燃料供給能力の向上

大連市では7月15日に中国東北地域初の保税グリーンメタノール燃料補給作業、同月20日には中国北方地域初の新造LNG輸送船クールダウンタンクへの燃料補給作業が行われるなど、グリーン燃料の供給能力向上が進展している。これらの取り組みは、2021年10月の国務院公布「2030年までのカーボンピークアウト達成行動計画」および2024年8月の交通運輸部などによる「交通運輸大規模設備更新行動方案」に沿った政策の一環として位置付けられている。

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。

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