財務総合政策研究所が発行する財政金融統計月報第875号について、国際経済特集として包括的な世界経済データと主要国の経済指標を取りまとめたものです。
国際経済分析 本号では世界経済の現状と見通し、アメリカ、欧州（ユーロ圏・イギリス）、中国の地域別経済動向が詳細に分析されています。各地域の経済政策、成長見通し、リスク要因について最新のデータに基づく評価が提供されています。
統計データの構成 人口・生産分野では、世界の人口動態、G7各国のGDPシェア、主要国の1人当たり国内総生産、主要国の国内総生産の時系列データが収録されています。雇用分野では、OECD加盟諸国の失業率、主要国のGDP労働生産性指数、主要国の賃金指数の推移が分析対象となっています。
金融・貿易・物価指標 物価面では主要国の生産者物価指数と消費者物価指数、貿易面では主要国の貿易動向、世界貿易マトリックス、OECD加盟諸国の経常収支と対GDP比が掲載されています。金融分野では主要国の政策金利等の推移、金利の推移、公的機関の総準備高と金保有高、各国通貨の対米ドル相場の推移が詳細に記録されています。
国際比較データ その他の重要指標として、主要国際商品相場の推移、IMFによる世界経済見通し、一般政府財政収支、各国政府歳出・歳入の対GDP比など、国際比較が可能な形で23項目の統計表が整備されています。統計表は原則として四捨五入により処理され、符号は「0=単位未満」「－=皆無又は該当数字なし」「…=未詳」「△(－)=減」「P=暫定数字」として統一的に表記されています。
記事は、グローバル経済の現状を多角的に把握するための基礎資料として、政策立案者や研究者に包括的な国際経済統計を提供することを目的としています。