飲食関連産業の動向（FBI　2024年）～2024年のフード・ビジネス・インデックスは、指数値９６.３、前年比０.３％と３年連続の上昇。

経済産業省の最新統計によると、2024年のフード・ビジネス・インデックス（FBI）は指数値96.3、前年比0.3％上昇し、3年連続の上昇を記録した。FBIは、食料品工業、食料品流通業、飲食店・飲食サービス業の3つの飲食関連産業について、価格変化の影響を除いた実質指数で把握し、それらを加重平均して飲食料品関連産業全体の活況度合いを示す経済指標である。2024年の上昇は主に「飲食店、飲食サービス業」の好調によるもので、新型コロナウイルス感染症の影響から回復傾向が続いていることを示している。前年の2023年も「飲食店、飲食サービス業」の上昇により2年連続の上昇となっており、飲食関連産業の回復が着実に進んでいることが確認された。2024年上期は小幅な上昇と低下で回復に一服感があったものの、年間を通じては堅調な推移となった。FBIは生活に身近な飲食料品関連産業の動向を総合的に把握できる重要な指標として、経済産業省経済解析室が定期的に分析・公表している。経済産業省は、今後も飲食関連産業の動向を注視し、産業の持続的な発展を支援していく方針である。