農畜産業振興機構が発行した広報webマガジン「alic」2025年7月号について、韓国のパプリカ産業の発展とでん粉の用途に関する特集記事を紹介したものです。
韓国のパプリカ産業については、ICT技術の積極的な活用により生産量が大幅に増加し、国内消費も拡大している状況を詳細に報告しています。韓国では、温室栽培におけるスマート農業技術の導入が進んでおり、温度・湿度・CO2濃度などの環境制御システム、自動灌水システム、生育データの収集・分析システムなどが統合的に運用されています。これらの技術革新により、単位面積当たりの収量が向上し、品質の安定化も実現しています。また、韓国産パプリカは日本への輸出も行われており、高品質な農産物として評価されています。
でん粉の用途に関する「まめ知識」では、日常生活の様々な場面で使用されているでん粉の役割について解説しています。でん粉は食品分野では増粘剤、安定剤、ゲル化剤として利用され、パン、麺類、菓子類、調味料など幅広い製品に使用されています。また、工業分野では製紙、繊維、接着剤、医薬品などにも活用されており、その用途は多岐にわたります。特に、でん粉の種類（馬鈴薯でん粉、とうもろこしでん粉、小麦でん粉など）によって特性が異なり、それぞれの特徴を活かした使い分けがなされていることが説明されています。
記事は、農業分野におけるICT技術の活用事例と、農産物加工品の多様な用途について、具体的な事例を通じて理解を深める内容となっています。