文部科学省が2025年7月15日に公表した令和6年度文部科学白書について報告したものです。
令和6年度文部科学白書は、文部科学省の施策全体について包括的に記述した年次報告書です。本白書は2つの特集と12章から構成される第2部により、教育、科学技術、スポーツ、文化芸術など文部科学省が所管する幅広い政策分野を網羅しています。
第1部の特集では、2つの重要なテーマが取り上げられています。特集1は「我が国の『知の総和』向上の未来像～高等教育システムの再構築～」と題し、日本の高等教育システムの改革と将来展望について論じています。グローバル化や技術革新が加速する中で、日本の知的競争力を維持・向上させるための高等教育の在り方と、そのシステム全体の再構築について詳細に検討されています。特集2では「パリオリンピック・パラリンピック競技大会の軌跡」として、2024年に開催されたパリ大会における日本選手団の活躍や大会の成果、そして今後のスポーツ振興への教訓などが総括されています。
第2部では、教育政策の総合的推進と生涯学習社会の実現、初等中等教育・高等教育の充実、私立学校の振興、科学技術・学術政策の総合的推進、スポーツ立国・文化芸術立国の実現、国際交流・協力の推進、教育DXの推進とICTを活用した情報発信の強化、安全・安心で質の高い学校施設の整備と防災・減災対策の充実、東日本大震災からの復興・創生の進展、文部科学省改革と行政改革・政策立案機能強化に向けた取組など、文部科学行政の全般にわたる施策の動向と展開が詳述されています。
記事は、文部科学省が教育・科学技術・スポーツ・文化の各分野において、日本の未来を支える人材育成と知的基盤の強化に向けた総合的な政策を推進していることを示しています。