大阪・関西万博の「ジャパンデー」公式催事における日本文化の表現と、公式キャラクター「ミャクミャク」を活用したマンガによる文化発信について解説したものです。
主要なポイント
1. ジャパンデー公式催事の概要
- 開催日:2025年7月3日、主催国日本のナショナルデー
- 会場:EXPOホールのシャインハット
- 参加者:内外賓客と抽選当選の一般来場者約1,100名
- テーマ:"Life will bloom~いのちは何度でも輝く~"
- 公式式典と約30分間の公式催事を実施
2. 伝統と革新の融合による文化表現
- 宮内庁式部職楽部による雅楽演奏から開始
- 野々村彩乃さんによる君が代独唱
- 雅楽が現代音楽の要素を纏い力強いトーンへ変化
- 鳥獣戯画、風神雷神、若冲など日本文化史のハイライトを映像展開
- 「いいむろなおきマイムカンパニー」による日本マンガとダンスの融合パフォーマンス
3. ミャクミャクのマンガ化による文化発信
- 4種類の「ミャクミャク・マンガ」を背景に投影
- 「未来の世界」:空飛ぶクルマが浮かぶ未来都市を訪れるミャクミャク型ロボット
- 「ときめく心」:少女マンガの恋愛ストーリー表現
- 「融和の心」:敵対者にも繊細な心情描写を施し対話と共感を描く
- 「未知なる冒険へと踏み出す勇気」「仲間との友情」:新しい土地への旅立ち
4. 日本のマンガ文化の世界的普遍性
- 言葉や文化の壁を越えて愛される理由を探求
- 日本独自の表現技法「吹き出し」や「オノマトペ」の世界的広がり
- 単純な善悪二元論に立たない複雑な心情描写
- 日本マンガが扱うテーマの普遍性が世界的受容の要因
- マンガを基点にジャパンコンテンツが世界へ広がる姿を表現
5. 公式催事のクライマックスと記録保存
- 藤原紀香さんのスペシャルパフォーマンス
- MISIAによる「未来への希望」をテーマにしたスペシャルライブ
- 石破総理の主催者挨拶、秋篠宮皇嗣殿下のお言葉
- 著作権処理を施した全体版をYouTubeでアーカイブ公開
- 会期折り返し地点での日本文化の集大成的発信
記事は、日本の伝統文化と現代のポップカルチャーを融合させた「かなり攻めた」内容の公式催事が、日本文化の独自性と世界的普遍性の両面を効果的に表現したと評価しています。