2025年6月の企業物価指数について、国内・輸出・輸入の各指数の動向を詳細に報告したものです。
主要なポイント
1. 国内企業物価指数の推移
- 2025年6月の国内企業物価指数は前月比▲0.2%、前年比+2.9%
- 指数水準は126.2(2020年平均=100)
- 2025年5月は前月比▲0.1%、前年比+3.3%から減速
- 夏季電力料金調整後の指数も前月比▲0.2%で同様の動き
2. 輸出物価指数の動向
- 契約通貨ベースで前月比+0.1%、前年比▲4.2%
- 円ベースで前月比+0.2%、前年比▲6.9%
- 6月の指数水準は円ベースで134.4(2020年平均=100)
- 5月の前月比▲1.0%(契約通貨ベース)から上昇に転じた
3. 輸入物価指数の大幅下落
- 契約通貨ベースで前月比▲1.6%、前年比▲10.3%
- 円ベースで前月比▲1.7%、前年比▲12.3%
- 6月の指数水準は円ベースで151.2、契約通貨ベースで111.2
- 2か月連続のマイナスで下落幅が拡大
4. 為替相場の影響
- 6月のドル円相場は144.5円(前月比▲0.1円の円高)
- 前年比では▲6.1%の円高水準
- 円高傾向が輸出入物価の円ベース指数に影響
- 5月の144.6円から横ばい圏での推移
5. 四半期別の推移と傾向
- 2024年度の輸出物価指数は165.5(前年度比+2.5%)
- 2024年度の輸入物価指数は126.7(前年度比▲1.6%)
- 2025年第2四半期の輸出物価は前期比▲5.9%と大幅減
- 2025年第2四半期の輸入物価は前期比▲2.1%で下落継続
記事は、国内企業物価の上昇率鈍化と、輸出入物価の下落傾向が鮮明になっており、円高の影響も加わって物価上昇圧力が緩和していることを示しています。