厚生労働省によるがん予防に関する包括的な情報提供ページです。生活習慣の改善とがん検診の重要性を解説しています。
主要なポイント
1. がん予防・検診の基本的考え方
- 生活習慣改善によるリスク低減と適切な検診による早期発見の両立が重要
- がん予防・検診リーフレット(887KB)を提供
- すべてのがんを防ぎきることはできないため検診の定期受診が必須
- 適切な年齢と受診間隔での検診実施を推奨
2. 生活習慣とがんの関係
- 喫煙(受動喫煙含む):男性1.6倍、女性1.5倍のがんリスク
- 飲酒:日本酒3合以上で全がんリスク1.6倍、食道がん4.6倍、大腸がん2.1倍
- 食事:塩分過多、野菜・果物不足、熱い飲食物がリスク要因
- 身体活動:運動不足の解消でがん・心疾患リスク低下
- 適正体重:男性BMI23-27、女性BMI19-25が推奨範囲
3. 感染症対策によるがん予防
- 日本人のがん原因として女性1位、男性2位が「感染」
- 肝炎ウイルス検査の受診と必要に応じた治療
- ピロリ菌検査と除菌の検討(主治医と相談)
- HPVワクチン接種(小6~高1女子は定期接種対象)と子宮頸がん検診
- HTLV-1対策(成人T細胞白血病予防)
4. 国立がん研究センターの研究成果
- 多目的コホート研究(14万人対象の長期追跡調査)
- 次世代多目的コホート研究(11万人対象)
- 科学的根拠に基づくがんリスク評価とガイドライン策定
- 日本人におけるがん原因の寄与度推計(JAPAN PAFプロジェクト)
- 電子化医療情報を活用した6NCコホート連携事業
5. 日本人のためのがん予防法(5+1)
- 5つの健康習慣:禁煙、節酒、食生活改善、身体活動、適正体重維持
- +1として感染症対策を追加
- 5つの健康習慣実践で男性43%、女性37%のリスク低減
- 中高生向け予防知識パンフレット「知っているから対策できるがん予防」も作成
- A2ポスターやA5小冊子など多様な啓発資材を提供
記事は、科学的根拠に基づいた包括的ながん予防対策を国民に分かりやすく伝え、生活習慣の改善と定期的な検診受診を促進することを目的としています。