働きがいのある職場づくりに先進的に取り組む企業10社の事例を紹介し、実践的なヒントを提供する支援ハンドブックです。
主要なポイント
1. ハンドブックの目的と構成
- 労働人口減少と働き方多様化の中で従業員の働きがい向上が企業成長の重要要素に
- 前半:働きがい向上の意義と取組のヒントを説明
- 後半:先進企業10社の具体的事例を各2ページで紹介
- 学識経験者、企業人事担当者、労働組合関係者による検討会で作成
2. 働きがい向上の6つの取組分類
- 働きがいの現状確認(アンケート調査等による把握)
- 柔軟・多様・快適な労働環境の整備
- 仕事の意味や面白さの向上
- 従業員と組織の方向性の一致
- 納得感のある評価や処遇
- 能力・キャリア開発の充実
3. 事例企業の特徴(10社)
- 業種:介護・福祉、卸売業、製造業、情報通信業、食品、建設業、IT等
- 規模:140人から4,098人まで多様な企業規模
- 地域:青森県から東京都まで全国各地の企業を選定
- 各企業が抱える課題に応じた独自の取組を実施
4. 具体的な取組事例
- 株式会社アピイ(介護):社内エステや独自の育児休暇制度で従業員140人の働きがい向上
- 伊藤忠商事:4,098人の少数精鋭で「働きやすさ」より「働きがい」を追求
- KDDI:多様な人材によるイノベーション創出を目指す主体性育成
- 日清食品:MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を起点とした組織文化醸成
5. エンゲージメント概念の解説
- ワークエンゲージメント:仕事への活力・熱意・没頭の3要素で構成
- 従業員エンゲージメント:組織への貢献意欲と方向性の一致
- ワーカホリズム(仕事中毒)との違いを明確化
- 企業業績向上、人材定着、イノベーション力向上への貢献
記事は、中小企業から大企業まで様々な規模・業種の企業が実践できる働きがい向上の具体的手法を、成功事例を通じて分かりやすく提示しています。