農林水産省が令和6年生産者の米穀在庫等調査結果を公表したものです。
令和7年6月末現在の生産者段階での米穀在庫量は198万7千トンとなり、前年同期比で12万3千トン（5.8％）減少しました。品種別では、うるち米が188万2千トン、もち米が10万5千トンとなっています。主産地別の在庫状況では、新潟県が最も多く24万8千トン、次いで北海道22万1千トン、秋田県18万4千トンの順となっています。
前年同期からの減少要因は、令和5年産米の販売が順調に進んだことと、作付面積の減少による生産量減少が挙げられます。販売価格は全国平均で60kg当たり15,280円となり、前年同期比3.2％上昇しました。品種別価格では、コシヒカリが最高値の18,450円、次いであきたこまちが16,890円となっています。
在庫の品質状況では、1等米の割合が82.4％、2等米が15.3％、3等米以下が2.3％となり、全体的に良好な品質を維持しています。地域別の価格動向では、関東・東海地域での価格上昇が顕著で、都市部での消費需要の回復が影響しています。
記事は、米の需給バランスが改善傾向にあり、生産者の経営安定化に寄与している状況を示しています。