論点整理及び報告書骨子案について：自治体におけるAIの利用に関するワーキンググループ（第5回）

本記事は、総務省の「自治体におけるAIの利用に関するワーキンググループ（第5回）」の会議概要で、令和7年6月20日に中央合同庁舎2号館で対面・オンライン方式併用により開催された。議事次第は、1）開会、2）AI新法及び政府の閣議決定文書の報告について（資料1）、3）論点整理及び報告書骨子案について（資料2）、4）意見交換、5）閉会の構成であった。この会議は「持続可能な地方行財政のあり方に関する研究会」の下に設置されたワーキンググループで、自治体におけるAI利用の適切なあり方について検討を行っている。配布資料として、資料1「事務局提出資料」（AI新法及び政府の閣議決定文書の報告）、資料2「事務局提出資料」（論点整理及び報告書骨子案）、議事概要が公開されている。第5回会議では、AI新法（人工知能技術の適正な開発・利用の促進等に関する法律）および政府の閣議決定文書について事務局から報告が行われ、続いて論点整理及び報告書骨子案について議論された。このワーキンググループは、自治体がAI技術を活用する際のガイドラインや留意点を整理し、地方自治体におけるAI利用の推進と適切な運用を支援することを目的としている。AI技術の急速な発展により、自治体においても業務効率化や住民サービス向上のためのAI活用が期待される一方で、個人情報保護、公平性、透明性、説明責任などの観点から適切な利用方針を策定する必要があることから、このような検討の場が設けられている。会議では、自治体におけるAI利用に関する論点整理と今後の報告書作成に向けた骨子案について活発な意見交換が行われ、地方自治体がAI技術を安全かつ効果的に活用するための指針策定に向けた重要な議論が展開されたものと考えられる。