中小企業庁と独立行政法人中小企業基盤整備機構は、2025年大阪・関西万博において10月3日から10月7日の5日間で開催する体験型展示「未来航路-20XX年を目指す中小企業の挑戦の旅-」の展示内容を公表した。この展示は"いのち輝く未来社会"の実現に向けて社会課題に挑む中小企業の取り組みを世界に発信することを目的としている。
展示は3つのエリアで構成されている。メインとなる「未来思考の企業展示エリア【挑戦を巡る航海】」では、全国から集結した84社の中小企業が「未来をかたちにする製品や技術・サービス」を展示し、来場者が実際に体験できる。これらの企業は5つのテーマ別に分類された島に配置される:(1)伝統の継承と革新(15社)、(2)精巧なモノづくり技術(22社)、(3)最先端デジタルテクノロジー(17社)、(4)自然の恵みを活かす発想(17社)、(5)包摂的なアイデア(13社)。
注目の展示例として、伝統技術では岡本織物の西陣織タペストリー、精巧技術では月面探査車「YAOKI」の操作体験、デジタル技術ではフォレストデジタルのイマーシブ空間テクノロジー「uralaa」、自然活用ではSpiberのタンパク質繊維素材「Brewed Proteinファイバー」を使用した宇多田ヒカルのツアー衣装、包摂的アイデアでは視覚障害者支援デバイス「SYNCREO」などが紹介される。
「270°映像シアターエリア【未来への航海】」では、未来思考の製品や技術が実現する「20XX年の未来」を没入感ある映像で体感できる。「ラップアップエリア【未来ポート】」では、全国約1,800社の中小企業から寄せられた「未来への挑戦メッセージ」を紹介し、多くの中小企業の未来への想いを感じられる構成となっている。この展示を通じて、日本の中小企業による社会課題解決への挑戦が、いのち輝く未来社会の実現につながることを世界に発信する。