内閣府食品安全委員会が令和7年9月1日に開催する第40回農薬第一専門調査会について、開催概要と傍聴申込み手続きを発表したものです。
会議の基本情報と議題
本専門調査会は令和7年9月1日（月）14:00～16:00（予定）に、食品安全委員会中会議室（港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル22階）で開催され、Web会議システムを併用したハイブリッド形式での運営となります。主要議題は「農薬（スルホスルフロン）の食品健康影響評価について」で、この農薬の安全性に関する科学的評価が中心的な検討事項となっています。
スルホスルフロンの評価意義
スルホスルフロンは除草剤として使用される農薬で、食品安全委員会による健康影響評価は、消費者の食品安全確保の観点から極めて重要な意味を持ちます。この評価は、農薬残留基準の設定や登録更新の科学的根拠となり、農作物から食品への農薬残留リスクを適切に管理するための基礎データを提供します。専門調査会では、毒性試験データ、摂取量推定、リスク評価手法などについて詳細な科学的検討が行われます。
透明性確保のための参加機会
会議は動画配信と会場での傍聴の両方に対応し、令和7年8月29日（金）12時まで内閣府共通意見等登録システム（https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-1403.html）で申込みを受け付けています。動画視聴者には9月1日（月）12時までに視聴URLが送付され、会場傍聴については先着順での受付となり、傍聴可能者には8月29日（金）18時までに連絡が行われます。
情報公開と報道対応
当日の配布資料は会議開催前までに食品安全委員会ウェブサイト（https://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20250901no1）に掲載予定で、一般市民が事前に資料を確認できる体制が整備されています。報道関係者についても同様の申込み手続きで取材が可能で、冒頭のカメラ撮り・TV撮影についても対応しており、食品安全に関する科学的評価プロセスの透明性確保に配慮しています。
食品安全行政における位置づけ
本専門調査会は、日本の食品安全行政において科学的根拠に基づく客観的なリスク評価を担う重要な機関です。農薬の健康影響評価は、生産段階での農薬使用から消費段階での残留リスクまでを包括的に評価し、「フィールドからフォークまで」の食品安全管理体系の中核を成しています。令和7年8月21日の発表から9月1日の開催まで十分な周知期間を設けることで、関係者や市民の参加機会を適切に確保しています。
記事は、農薬の食品健康影響評価という高度に専門的な科学的検討を、透明性と市民参加を重視した形で実施する食品安全行政の取り組みを示し、科学的根拠に基づく食品安全確保体制の重要性を具体化したものです。