国連総会での重要発言
石破総理は2025年9月23日から米国を訪問し、国連総会に出席する。国連創設80年という節目の年において、一般討論演説では過去80年の歩みを振り返った上で、安保理改革の断行を強調する方針を明らかにした。具体的には、核軍縮・不拡散、中東情勢、地球規模課題、開発等について日本の考え方を明確に表明する。
パレスチナ問題への日本の立場
「二国家解決」の実効性追求: 石破総理は、日本が一貫して支持している「二国家解決」について、単なる理念にとどまらず実効性のあるものにするため、日本として何をすべきかを具体的に提言すると表明した。パレスチナ情勢の解決に向けて、日本独自の建設的な役割を果たす意向を示している。
首脳会談の予定
総会演説の他に、フィンランド、フランス等の首脳、およびグテーレス国連事務総長との会談を予定している。特にトランプ大統領との接点については現在調整中であり、この1年間の協力関係を踏まえた退任の挨拶とともに、次の政権への引き継ぎについても話し合う考えを示した。
自民党総裁選への言及
後継者への期待: 自民党総裁選について、立候補者は全て国会議員20人の推薦を得た立派な方々であると評価。石破総理は、この1年間政権運営に協力し、基本的な政策を引き継いでくれる方が選ばれることを期待すると述べた。ただし、特定の候補者名は挙げず、誰が選ばれても「この1年間の路線」を継承してほしいと要望した。
戦後80年の外交的意義
今回の訪米は、戦後80年、国連創設80年という歴史的節目における重要な外交機会として位置づけられている。石破総理は、長期的な視点から日本の国際的役割と責任について発信し、国際社会における日本のプレゼンス向上を図る。