【日EUエネルギー政策対話の開催】 9月16日、村瀬資源エネルギー庁長官とヨルゲンセン欧州委員会エネルギー総局長が日EUエネルギー政策対話を開催した。本対話は7月の第30回日EU定期首脳協議と「日EU競争力アライアンス」発表のフォローアップとして実施され、クリーンエネルギー移行協力と強靭なサプライチェーン構築について議論した。
【クリーンエネルギー産業政策対話の成果】 双方は風力、太陽光、水素などのクリーンエネルギー分野で強靭で信頼性のあるサプライチェーン構築の重要性を確認し、この分野で主導的役割を果たすべく協力することで合意した。各国の政策措置において、透明性、多様性、安全性、持続可能性、信頼性の5つの原則に基づき、価格以外の要素の利用を検討することが有用との考えで一致した。
【日EU政府間ガス対話の新設】 日EUエネルギー政策対話の一環として、日EU政府間ガス対話の第1回会合を開催した。エネルギー安全保障と経済性、相互につながるLNG市場の柔軟性と透明性が重要であることを再確認し、脱炭素化が進むエネルギーシステムにおける強靭な天然ガス・LNGセクターの重要な役割も再確認した。
【国際協力イニシアティブの推進】 日本とEUは基本的価値観と利益を共有する志を同じくするパートナーとして、「LNGの世界的な早期警戒メカニズム」や「LNGバリューチェーンからのメタン削減のためのLNG輸入者イニシアティブ・アライアンス」、水素に関する協力覚書など、様々なイニシアティブを通じて協力を進めている。