2025年上半期の農林水産物・食品の輸出実績について、その好調な成長と詳細な内訳を報告したものです。
2025年1月から6月までの農林水産物・食品の輸出額は8,097億円となり、前年同期の7,011億円から1,086億円増加し、15.5%の大幅な成長を記録しました。この実績は、日本の農林水産物・食品輸出が引き続き堅調な拡大基調にあることを示しています。
分野別の輸出実績では、農産物が最大の割合を占める5,231億円(前年同期比14.4%増)となり、全体の約65%を構成しています。水産物は1,994億円(前年同期比20.1%増)と最も高い成長率を示し、全体の約25%を占めています。林産物は371億円(前年同期比17.7%増)、少額貨物は501億円(前年同期比8.2%増)となり、すべての分野で前年同期を上回る成長を達成しています。
輸出先国・地域別では、上位3位の順位は前年と変わらず、1位が米国、2位が香港、3位が中国となっています。これらの主要輸出先への継続的な輸出拡大が全体の成長を支えている構図が確認されます。
今回の実績は財務省の速報値に基づいており、今後公表される確々報値や確定値により数値が変更される可能性があります。より詳細なデータについては、農林水産省が「農林水産物輸出入情報」として同省ホームページで公表する予定となっています。この継続的な輸出拡大は、日本の農林水産業の国際競争力向上と海外市場での存在感拡大を示す重要な指標となっています。