総務省が開催した「ICTサービスの利用環境の整備に関する研究会」第6回会合で検討された、ICTサービスの不適正利用対策等に関する報告書案。
主要なポイント
1. 不適正利用対策の強化
- 闇バイト犯罪の巧妙化・高度化への対応策
- 特殊詐欺における携帯電話・SIMカードの悪用防止
- 本人確認ルールの強化と実効性向上
- SIMの不正転売防止、法人代理権の在籍確認の徹底
2. 携帯電話の本人確認に関する課題と対策
- 追加回線の本人確認強化
- データSIMの本人確認導入検討
- 契約上限台数の見直し
- 他社の本人確認結果への依拠に関する課題
3. 特殊詐欺の電話・メール等への対策
- 固定電話を悪用した詐欺への対応
- スプーフィング(なりすまし)対策の強化
- 海外電話番号による詐欺電話への対策
- SMS・メールを使った詐欺への技術的対策
4. その他の重要施策
- 通信ログ保存の在り方に関する検討
- 利用者情報保護の強化
- スマートフォンプライバシーイニシアティブの改定
報告書案は、ICTサービスの健全な発展と利用者保護を両立させるため、事業者・行政・利用者が一体となって取り組むべき施策を包括的に提示している。