インドの2025年6月の消費者物価指数(CPI)について分析したものです。
インドの2025年6月のCPI上昇率は前年同月比+2.1%となり、前月の+2.8%から大幅に低下し、6年ぶりの低水準を記録しました。都市部では+2.6%(前月:+3.1%)、農村部では+1.7%(前月:+2.6%)と、いずれも顕著な低下を示しています。
この物価上昇率の低下は主に食品価格の下落によるもので、食品価格は前年同月比▲1.1%と減少に転じました。特に野菜価格が▲19.0%、豆類が▲11.8%、肉・魚が▲1.6%と大幅な下落を記録しています。これらの食品価格の下落は、良好な気象条件による豊作と供給増加が主な要因です。
一方、食品と燃料を除くコアCPIは+4.4%と前月の+4.2%から若干上昇しました。コアCPIの構成項目では、個人ケア用品が+14.8%、教育が+4.4%、輸送・通信が+3.9%の上昇を示しており、サービス部門でのインフレ圧力が残存していることを示しています。
今回のCPI上昇率は2019年1月以来の最低水準であり、今後もベース効果、国際商品価格の軟化、良好なモンスーン予測により、物価の安定が続く可能性があります。
記事は、インフレ率の低下傾向が続けば、インド準備銀行が10月に追加利下げを検討する可能性があると示唆しています。