中国の2025年第2四半期(4-6月期)の経済成長と構造的課題について分析したものです。
中国の2025年4-6月期の実質GDP成長率は前年同期比+5.2%となり、年前半の成長率は+5.3%と政府目標の「5%前後」を上回る結果となりました。この成長は主に政策支援に依存した内需と、人民元安および米中関係改善による外需の下支えによるもので、特にハイテク製造業を中心とした供給サイドが景気を牽引しています。
主要経済指標を見ると、6月の鉱工業生産は前年同月比+6.8%と堅調な伸びを示した一方、小売売上高は同+4.8%と消費の回復は緩やかです。固定資産投資は年初来前年比+2.8%と低迷し、特に不動産投資は同▲11.2%と大幅なマイナスが続いており、不動産市場の低迷が深刻化しています。
構造的な課題として、不動産市場の低迷に加え、若年層の雇用回復の遅れが顕著です。また、ディスインフレ圧力が深刻化しており、物価上昇率の低迷は内需の弱さを反映しています。さらに、過剰生産能力の問題も解決の見通しが立っておらず、これらの課題が中国経済の持続的成長を妨げる要因となっています。
記事は、中国経済が政策支援により一定の成長を維持しているものの、山積する構造的課題により先行きの不透明感が強まっていると結論づけています。