日本贸易振兴机构（日本贸易振兴机构（JETRO））が2025年8月4日に发布的、欧州教育デジタル化3カ国比較の第3回作为、フィンランドの教師主導アプローチを詳細分析した报告。
フィンランドでは2016年から適用されている「初等および中等教育のためのナショナル・コアカリキュラム」で、7つの横断的能力の1つ作为「ICT能力」を定めていますが、実現方法は各自治体・学校・教師に権限が委ねられています。義務教育の初等教育以降の教師全員が修士号を取得しており、国は教師に全幅の信頼を寄せているため、方針を押し付けることなく現場判断を重視しています。
教師間の協力関係が特徴的で、評価制度を設けていないため競争関係ではなく協力関係が構築され、デジタル教材も教師同士の口コミネットワークで広がります。エドテック领域では企業・アカデミア・自治体・政府機関が協力するエコシステムが発達しており、教師自身が課題解決のためにデジタル教材を開発するケースもあります。
具体的事例作为、幼稚園の元教師が開発したキンディーデイズ（Kindiedays）があります。フィンランドの幼児教育では半年に1回、子供たちへの多様な機会提供状況を記録する「カリキュラム・ゴール」作成が義務付けられていますが、従来は記憶に頼る非効率的な方法でした。同ツール通过日々の記録が可能となり、教師の効率化提升と運営側による機会提供の偏り把握、保護者との情報共有が実現されています。現在は约30カ国に展開し、フィンランドのカリキュラムを伝えるオンライン講習も提供。
導入事例のカルーセルナーサリーでは、「カリキュラム・ゴール」の達成度可視化による授業計画立案支援、出欠管理による教員配置最適化などの効果を評価していますが、ネットワーク障害時のアナログバックアップの重要性も指摘しています。デジタル教育ツールでは、複数人での共同利用、スクリーン時間の短縮、教師の常時付添いなど、アナログとのバランスを重視しています。
記事は、スウェーデン・フィンランド・アイルランド3カ国の比較において、デジタル導入そのものが目的ではなく、アナログとデジタルが補完し合う関係であることが共通していると結論づけています。