農林水産省が2025年7月25日に公表した令和7年2月1日現在の畜産統計について報告している。
乳用牛については、1戸当たり飼養頭数が114.4頭となり、前年に比べ4.1頭（3.7%）増加した。飼養戸数は減少傾向にあるものの、1戸当たりの規模拡大により、生産効率の向上が図られている。総飼養頭数は前年並みの水準を維持している。
肉用牛では、繁殖雌牛の飼養頭数が微減となったが、肥育牛については安定的に推移している。和牛の血統登録頭数は増加傾向にあり、優良血統の確保と改良が継続的に行われている。
豚については、1戸当たり飼養頭数が前年を上回り、規模拡大が進んでいる。アフリカ豚熱（ASF）対策の強化により、防疫体制の充実が図られている。飼養戸数は減少しているが、大規模経営への集約化により生産性の向上が見込まれる。
採卵鶏は、1戸当たり飼養羽数が増加し、効率的な生産体制の構築が進んでいる。鳥インフルエンザ対策の徹底により、安定した生産が維持されている。
ブロイラーについても、1戸当たり飼養羽数の増加により、生産効率の向上が図られている。畜産業全体として、規模拡大と効率化が進む一方、防疫対策の強化が重要な課題となっている。