Climate Data Steering Committee(CDSC)がCommon Carbon Credit Data Modelに関する市中協議を開始したことについて報告したものです。
主要なポイント
1. 市中協議の概要
- CDSCが2025年7月4日に草案及び技術的文書を公表
- コメント期限:2025年8月12日17時(南アフリカ標準時)まで
- G20サステナブルファイナンス作業部会ウェブサイトでコメント受付
- 金融庁総合政策局総務課国際室が日本の窓口
2. Common Carbon Credit Data Modelの目的
- カーボンクレジットのライフサイクル全体にわたるデータの標準化
- 官民の幅広いステークホルダーが自主的に参照可能な共通ベースライン
- 2025年G20サステナブルファイナンス作業部会の要請により作成
- 国際的なカーボンクレジット市場の透明性向上
3. 公表された文書
- プレス・リリース(概要説明)
- Common Carbon Credit Data Model草案(Excelファイル形式)
- 技術的文書(Technical Consultative Note)
- 市中協議公表ページ(コメント提出用)
4. CDSCの背景と体制
- 2021年6月にマクロン仏大統領とブルームバーグ国連気候変動担当特使により設立
- Net-Zero Data Public Utility(NZDPU)設立のサポートが目的
- 日本からは金融庁がメンバーとして参加
- 国際的な気候変動データ標準化の取組みの一環
5. 関連組織と今後の展開
- G20サステナブルファイナンス作業部会との連携
- 国際的なカーボンクレジット取引の活性化への貢献
- データ標準化による市場の信頼性向上
- グローバルな気候変動対策の推進
記事は、カーボンクレジット市場の国際的な標準化に向けた重要な一歩であり、日本も積極的に関与していることを示しています。